
アクナーテン アガサ・クリスティ Akhnaton 中村妙子 訳
紀元前1300年代中期エジプトを舞台とした三幕物の戯曲です。アテン神対アメン神。西洋の宗教改革に先立つこと数千年、古代エジプトで哲人政治を実行した場合国家はどうなってしまうのか。遷都して15年で消えたアマルナ。毒殺された王。アメンホテプ4世(アクナーテン)、その妻ネフェルティティ、呪いで有名なツタンカーメン王など古代エジプト著名人が出ています。セリフが多いので読みやすい戯曲です。1973年。推理物ではなく歴史物です。
ーアガサクリスティ、とその他ー
紀元前1300年代中期エジプトを舞台とした三幕物の戯曲です。アテン神対アメン神。西洋の宗教改革に先立つこと数千年、古代エジプトで哲人政治を実行した場合国家はどうなってしまうのか。遷都して15年で消えたアマルナ。毒殺された王。アメンホテプ4世(アクナーテン)、その妻ネフェルティティ、呪いで有名なツタンカーメン王など古代エジプト著名人が出ています。セリフが多いので読みやすい戯曲です。1973年。推理物ではなく歴史物です。
アガサ・クリスティの存命中、出版されなかった作品群10篇。なかでも謎のクィン氏の「クィン氏のティー・セット」は幻の作品として待ち望んでいたファンの方もおおかったのではないでしょうか。その他、ポワロ物2編(うちバクダットの大櫃は短編集黄色いアイリスと重複。クリスマスの冒険はのち、中編クリスマス・プディングの冒険となります)を含んだ短編集です。1997年。
1939年出版。9編。ポワロ、ミス・マープル、パーカー・パイン。そして主役をポワロに奪われまったく登場しませんが、レイス大佐が登場する長編版「忘られぬ死」(1944年)の元ネタで表題になっている「黄色いアイリス」が収録された宝石箱のような短編集です。ミステリのハードルは負担になりません。
1952年作品。メアリ・ウェストマコット名義5作目。単純に、娘に再婚を反対されキレた母親のオハナシではありません。母と娘の相克のハナシでもありません。これは母と娘のハナシというよりも母親アン・プレンティスが夢のなかで夢をみて、すべて夢であることに気づくオハナシです。しかしこの夢はやはり現実としか思えない本物の夢でもあります。アンの見た夢は私たちすべてが見ている夢です。
1956年出版。アガサ・クリスティがメアリ・ウェストマコット名義で出した6作品の最後の小説です。カテゴリーはハーレクイン?叙情小説?いえいえ。この世を俯瞰した賢者の仮想空間でのシミュレーション小説です。「春にして君を離れ」と同じ覚醒者向け小説です。つまり万人向け恋愛小説です。
1951年ロンドン娘の痛快大冒険小説です。光り輝く即興のウソと演技力を武器に天涯孤独でも人生を押し進みます。行動力パねぇす。ヴィクトリアの中のひとなんていません。右脳全開ヴィクトリア・ジョーンズはクリスティの化身かも。ウソと芝居は女の武器です。ゴー!ヴィクトリア。
「春にして君を離れ」はミステリの女王アガサ・クリスティのメアリ・ウエストマコット名義の3作品目です。1944年に出版されたアガサ・クリスティの代表作のひとつです。心理サスペンスのワクを超えて高い評価を受けている作品です。