「 中村妙子 」一覧

未完の肖像 UNFINISHED PORTRAIT アガサ・クリスティ(メアリ・ウエストマコット) 中村妙子 訳

未完の肖像 UNFINISHED PORTRAIT アガサ・クリスティ(メアリ・ウエストマコット) 中村妙子 訳

1934年作品。メアリ・ウエストマコット名義第二作。クリスティの自伝的作品です。なぜ「未完の肖像」なのか。なぜクリスティは1934年にこの作品を発表したのか。なぜ二作目なのか。メアリ・ウエストマコット作品として考えると謎の多い作品です。

愛の旋律  GIANTS BREAD アガサ・クリスティ(メアリ・ウエストマコット) 中村妙子 訳

愛の旋律 GIANTS BREAD アガサ・クリスティ(メアリ・ウエストマコット) 中村妙子 訳

1930年作品。メアリ・ウエストマコット名義の第一作。別名義で出版するに誠に一作目にふさわしい作品です。メアリ・ウエストマコット名義の作品は「ひとの深淵」を描いている作品ばかりですが、こんな早い時期から描いていたとは驚きです。「シタフォードの秘密」より以前の出版ですから。人は自分を愛してくれる人よりも自分が愛した人を選択するのでしょうか。

マン島の黄金 WHILE THE LIGHT LASTS AND OTHER STORIES アガサ・クリスティ 中村妙子・他訳

マン島の黄金 WHILE THE LIGHT LASTS AND OTHER STORIES アガサ・クリスティ 中村妙子・他訳

アガサ・クリスティの存命中、出版されなかった作品群10篇。なかでも謎のクィン氏の「クィン氏のティー・セット」は幻の作品として待ち望んでいたファンの方もおおかったのではないでしょうか。その他、ポワロ物2編(うちバクダットの大櫃は短編集黄色いアイリスと重複。クリスマスの冒険はのち、中編クリスマス・プディングの冒険となります)を含んだ短編集です。1997年。

黄色いアイリス THE REGATTA MYSTERY AND OTHER STORIES アガサ・クリスティ 中村妙子 訳

黄色いアイリス THE REGATTA MYSTERY AND OTHER STORIES アガサ・クリスティ 中村妙子 訳

1939年出版。9編。ポワロ、ミス・マープル、パーカー・パイン。そして主役をポワロに奪われまったく登場しませんが、レイス大佐が登場する長編版「忘られぬ死」(1944年)の元ネタで表題になっている「黄色いアイリス」が収録された宝石箱のような短編集です。ミステリのハードルは負担になりません。

娘は娘 A DAUGHTER’S A DAUGHTER  アガサ・クリスティ(メアリ・ウェストマコット) 中村妙子 訳

娘は娘 A DAUGHTER’S A DAUGHTER  アガサ・クリスティ(メアリ・ウェストマコット) 中村妙子 訳

1952年作品。メアリ・ウェストマコット名義5作目。単純に、娘に再婚を反対されキレた母親のオハナシではありません。母と娘の相克のハナシでもありません。これは母と娘のハナシというよりも母親アン・プレンティスが夢のなかで夢をみて、すべて夢であることに気づくオハナシです。しかしこの夢はやはり現実としか思えない本物の夢でもあります。アンの見た夢は私たちすべてが見ている夢です。

愛の重さ THE BURDEN アガサ・クリスティ(メアリ・ウェストマコット) 中村妙子 訳

愛の重さ THE BURDEN アガサ・クリスティ(メアリ・ウェストマコット) 中村妙子 訳

1956年出版。アガサ・クリスティがメアリ・ウェストマコット名義で出した6作品の最後の小説です。カテゴリーはハーレクイン?叙情小説?いえいえ。この世を俯瞰した賢者の仮想空間でのシミュレーション小説です。「春にして君を離れ」と同じ覚醒者向け小説です。つまり万人向け恋愛小説です。

バグダッドの秘密 THEY CAME TO BAGHDAD 中村妙子 訳

バグダッドの秘密 THEY CAME TO BAGHDAD 中村妙子 訳

1951年ロンドン娘の痛快大冒険小説です。光り輝く即興のウソと演技力を武器に天涯孤独でも人生を押し進みます。行動力パねぇす。ヴィクトリアの中のひとなんていません。右脳全開ヴィクトリア・ジョーンズはクリスティの化身かも。ウソと芝居は女の武器です。ゴー!ヴィクトリア。

春にして君を離れ ABSENT IN THE SPRING アガサ・クリスティ(メアリ・ウェストマコット) 中村妙子 訳

春にして君を離れ ABSENT IN THE SPRING アガサ・クリスティ(メアリ・ウェストマコット) 中村妙子 訳

「春にして君を離れ」はミステリの女王アガサ・クリスティのメアリ・ウエストマコット名義の3作品目です。1944年に出版されたアガサ・クリスティの代表作のひとつです。心理サスペンスのワクを超えて高い評価を受けている作品です。

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