未完の肖像 UNFINISHED PORTRAIT アガサ・クリスティ(メアリ・ウエストマコット) 中村妙子 訳
1934年作品。メアリ・ウエストマコット名義第二作。クリスティの自伝的作品です。なぜ「未完の肖像」なのか。なぜクリスティは1934年にこの作品を発表したのか。なぜ二作目なのか。メアリ・ウエストマコット作品として考えると謎の多い作品です。
ーアガサクリスティ、とその他ー
1934年作品。メアリ・ウエストマコット名義第二作。クリスティの自伝的作品です。なぜ「未完の肖像」なのか。なぜクリスティは1934年にこの作品を発表したのか。なぜ二作目なのか。メアリ・ウエストマコット作品として考えると謎の多い作品です。
1934年出版。12編。オトナ男子女子の童話です。しかも特にダメ男子のための童話でもあります。選りすぐりのダメ男たちへのエールでもある短編集です。長編でいうとポワロやミス・マープルが登場しない「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」のニート、ボビィ君や「バクダッドの秘密」のヴィクトリア嬢が活躍するような「逆境上等」な短編集です。気分爽快。
1934年。時代を先取りしたニート、ボビィ・ジョーンズと伯爵令嬢フランキーの強運コンビの活躍を描いた冒険推理小説です。昭和九年にまったく自立する意思をもたず親がかりを決意しているボビィはそれでも元海軍軍人です。イチバンハラハラしているのは牧師のオヤジさんでしょう。なぜボビィがこうなったのか。
1935年、引退したポワロが出会った事件です。謎のクィン氏で登場したクィン氏よりある意味謎のサタースウェイト氏が活躍する事件です。あいかわらず女性の秘密に詳しすぎです。ポワロが生い立ちを少し語ります。この段階ですでに老境です。しかしあと四十年頑張らないといけません
アガサ・クリスティの代表作「オリエント急行の殺人」1934年の作品です。有名なリンドバーグ事件がモデルです。当時世界の注目を集めた事件でした。そのリンドバーグ事件をオリエント急行という舞台でミステリにする手腕はさすがです。アガサ・クリスティ自選10のひとつです。
こころの悩み専門医「パーカーパイン登場」!精巧に組まれたパズルのような構成です。ショートストーリーなので気軽に読めて気分爽快。読後幸福とはなにかと考えさせる奥行きもあります。散りばめらた宝石のような短編集。アガサ・クリスティ1934年の作品です。12編。