愕然の第二弾です。
これは怒りますね。
被害者があんまり悪人とかではない場合、たしかに納得いかないでしょうね。
ま、悪人でも納得はトウゼンいかないでしょうけど。
以下の作品にそれが顕著である。
と、古代ギリシヤの「デルフォイの神託」と比肩しうると自負している作者様のインスピレーション、「デルポイの選択」が選んだそうです。
寝言はベッドで言えよ。
と思う気持ちを押し殺して作品を振り返って読むとたしかにそうと言えなくもありません。
アガサ・クリスティ作品は非日常を扱うミステリではありますが、生活観などはとても日常的なリアリズムに溢れています。
一般人の目線からぶれることはありません。
きつい日常を生きる人間にそっと寄り添ってくれています。
とくにどんな逆境にもへこたれないヒロインたち。
私たちにとって「雨天の友」「雨の日にそっと寄り添ってくれる友」でもあるのがクリスティ作品なのではないでしょうか。
で、そのストーリーのなりゆき上、生き残っている登場人物たちはハッピーエンドを迎えることが多いのかもしれません。
ですから、作中、不運に遭われた被害者の方々、迷わず成仏してください。
でここでは「R.I.P. すべてのクリスティ作品中の被害者様」と記すべきでしょうか。