動く指 THE MOVING FINGER アガサ・クリスティ 高橋豊 訳
1943年の第二次大戦中の作品です。ミス・マープルの舞台である「イナカ」を表している作品です。これは現代の日本でもまったく変わらずとおってしまう普遍的な世界です。また世界全体もそうかもしれません。セント・メアリ・ミードは世界の雛形、箱庭といえるかもしれません。自選10作。
ーアガサクリスティ、とその他ー
1943年の第二次大戦中の作品です。ミス・マープルの舞台である「イナカ」を表している作品です。これは現代の日本でもまったく変わらずとおってしまう普遍的な世界です。また世界全体もそうかもしれません。セント・メアリ・ミードは世界の雛形、箱庭といえるかもしれません。自選10作。
1953年作品。ミス・マープルがロンドン郊外の高級住宅地に文字通り復讐の女神と化して顕現します。セント・メアリ・ミード出身の縁あった薄幸の少女の無念を晴らすため、マザーグースに見立てた殺人を打ち破り卑怯な犯人を追い詰めます。難解な頭脳戦でフルパワーを発揮します。
ふたりの合言葉は復讐の女神。ミス・マープルとラフィール氏、一期一会の友情の物語。1964年作品。互いに敬意を表し人間力を認め合った達人男女はこの事件以降二度と会うことはありません。しかしその信頼関係は最終作品「復讐の女神」でも一度も揺らぐことはありませんでした。
1976年アガサ・クリスティの死後出版されたミステリ。舞台はデヴォン州とおなじみの土地です。ミス・マープルが復讐の女神を思わせるように事件に挑みます。若い夫婦を守護するためディルマスを訪れ忘却の彼方の謎をオトナ女子ネットワークを駆使して最後は身体を張ります。
ロンドンムカシオトナ女子ライフミステリです。ビートルズ旋風の1965年出版。老後のしあわせ指南書です。エドワード朝のたたずまいを残すバートラム・ホテルを足がかりにロンドンを駆け巡り買い物するミス・マープルの青春ミステリ。オトナ女子も食べ物もいっぱいでてきます。
ミス・マープルものでも「バートラムホテルにて」とならび名前がでたり聖地めぐりをされる「パディントン発4時50分」。まだギリギリよき英国の時代です。クリスマスにはクリスティを。「パディントン発4時50分」1957年発表アガサ・クリスティ65歳のときの名作です。
1971年に出版された「復讐の女神」はアガサ・クリスティ最晩年の作品のひとつです。ミス・マープルの「カリブ海の秘密」の続編が「復讐の女神」です。書かれなかった「Woman’s Realm」とでアガサ・クリスティは三部作にする予定でした。