「 ハヤカワ・ミステリ文庫 」一覧

そして誰もいなくなった AND THEN THERE WERE NONE アガサ・クリスティ 清水俊二 訳

そして誰もいなくなった AND THEN THERE WERE NONE アガサ・クリスティ 清水俊二 訳

アガサ・クリスティ1939年ミステリです。数々の舞台、映画がつくられました。マザーグースを軸に場所的集中、時間的集中、人的集中が結晶した教科書のようなミステリです。過不足なく調和のとれた人物描写はさすがアガサ・クリスティ。アガサ・クリスティ自選10のひとつ。

ホロー荘の殺人 THE HOLLOW アガサ・クリスティ 中村能三 訳

ホロー荘の殺人 THE HOLLOW アガサ・クリスティ 中村能三 訳

高密度な人物描写と意外な結末の作品。1946年出版されたアガサ・クリスティの傑作のひとつに数えられます。1951年にポワロなしでアガサ・クリスティ自ら戯曲化しました。映画化もされています。推理小説のワクを越えた当時のワーキングガールの姿は今でも共感できます。

杉の柩 SAD CYPRESS アガサ・クリスティ 恩地三保子 訳

杉の柩 SAD CYPRESS アガサ・クリスティ 恩地三保子 訳

真の男とはだれか。真の女とはなにか。状況に左右されず自分の信じた道をいくふたりを救う名探偵エルキュール・ポワロ。クールを装いつつも男気をみせるポワロがサイコーです。静かなストーリーのなかに熱い情熱が流れています。アガサ・クリスティ1940年の逸品です。

秘密機関 THE SECRET ADVERSARY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

秘密機関 THE SECRET ADVERSARY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

アガサ・クリスティの全生涯を駆け抜けたカップル「トミーとタペンス」シリーズ第一作。1922年のビクトリア朝の気配が残るロンドンをロックンロールの疾走感で物語は進みます。どんな逆境でもへこたれないふたりの魅力はいつの時代も読者の共感を呼ぶでしょう。ふたり合わせても45歳以下です。

パーカーパイン登場 PARKER PYNE INVESTIGATES アガサ・クリスティ 乾信一郎 訳

パーカーパイン登場 PARKER PYNE INVESTIGATES アガサ・クリスティ 乾信一郎 訳

こころの悩み専門医「パーカーパイン登場」!精巧に組まれたパズルのような構成です。ショートストーリーなので気軽に読めて気分爽快。読後幸福とはなにかと考えさせる奥行きもあります。散りばめらた宝石のような短編集。アガサ・クリスティ1934年の作品です。12編。

象は忘れない ELEPHANT CAN REMEMBER アガサ・クリスティ 中村能三 訳

象は忘れない ELEPHANT CAN REMEMBER アガサ・クリスティ 中村能三 訳

アガサ・クリスティ最晩年の作品。1972年古き良き時代は過ぎ去りポワロは過去の人。しかしオリヴァ夫人とともに若者のため一肌ぬぎます。ポワロとアガサ・クリスティの分身オリヴァ夫人は私たちに最後に大切なことばを残してくれました。ありがとう、アガサ・クリスティ。

謎のクィン氏 THE MYSTERIOUS QUIN アガサ・クリスティ 石田英士 訳

謎のクィン氏 THE MYSTERIOUS QUIN アガサ・クリスティ 石田英士 訳

アガサ・クリスティの幻想性を体現したハーリ・クイン氏登場です。もうひとりの主役サタースウェィト氏との神話的な推理小説「謎のクィン氏」。ハーリクィンは道化役者のことです。道化師は影のようにあらわれ去っていきます。アガサ・クリスティ1930年の幻想推理小説です。11編。

ひらいたトランプ CARDS ON THE TABLE アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

ひらいたトランプ CARDS ON THE TABLE アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

クリスティ1936年の一級品推理小説です。トランプのブリッジが題材です。ルールは知らなくても大丈夫。過去を清算するためのたくみな駆け引きがハラハラします。ポワロをはじめとして、オリヴァ夫人、バトル警視、レイス大佐と豪華メンバーなのもみどころのひとつ。

終わりなき夜に生まれつく ENDLESS NIGHT アガサ・クリスティ 乾信一郎 訳

終わりなき夜に生まれつく ENDLESS NIGHT アガサ・クリスティ 乾信一郎 訳

冒頭「我が終わりのときに始めあり」スコットランド女王メアリ・スチュアートの有名なことば(ことわざ)で始まります。「終わりなき夜に生まれつく」はアガサ・クリスティ自選10のうちのひとつ。アガサ・クリスティが愛した1967年の作品です。ポワロとミス・マープルは出てきません。

パディントン発4時50分 4-50 FROM PADINGTON アガサ・クリスティ 大門一男 訳

パディントン発4時50分 4-50 FROM PADINGTON アガサ・クリスティ 大門一男 訳

ミス・マープルものでも「バートラムホテルにて」とならび名前がでたり聖地めぐりをされる「パディントン発4時50分」。まだギリギリよき英国の時代です。クリスマスにはクリスティを。「パディントン発4時50分」1957年発表アガサ・クリスティ65歳のときの名作です。

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