ハロウィーン・パーティ HALLOWE’EN PARTY アガサ・クリスティ 中村能三訳
1969年のハロウィーン・パーティ。オリヴァ夫人の企画モノは「二度とごめんだわ」(「死者のあやまち」事件)の言葉もむなしくパーティで少女が殺されました。ポワロは18年前の別事件の友人を頼りに捜査を開始します。オリヴァ夫人がリンゴを食べられなくなりました。
ーアガサクリスティ、とその他ー
1969年のハロウィーン・パーティ。オリヴァ夫人の企画モノは「二度とごめんだわ」(「死者のあやまち」事件)の言葉もむなしくパーティで少女が殺されました。ポワロは18年前の別事件の友人を頼りに捜査を開始します。オリヴァ夫人がリンゴを食べられなくなりました。
1953年。戦後8年です。イギリスの「ゆりかごから墓場まで」の現実がひしひしと伝わってくるミステリです。税制が変わり戦前とは比べものにならない税金で生活が一変したひとびとの悲劇です。イギリス社会は過渡期です。適応しなくてはいけません。命の値段が下落しています。
アガサ・クリスティ最晩年の作品。1972年古き良き時代は過ぎ去りポワロは過去の人。しかしオリヴァ夫人とともに若者のため一肌ぬぎます。ポワロとアガサ・クリスティの分身オリヴァ夫人は私たちに最後に大切なことばを残してくれました。ありがとう、アガサ・クリスティ。