愛の旋律 GIANTS BREAD アガサ・クリスティ(メアリ・ウエストマコット) 中村妙子 訳
1930年作品。メアリ・ウエストマコット名義の第一作。別名義で出版するに誠に一作目にふさわしい作品です。メアリ・ウエストマコット名義の作品は「ひとの深淵」を描いている作品ばかりですが、こんな早い時期から描いていたとは驚きです。「シタフォードの秘密」より以前の出版ですから。人は自分を愛してくれる人よりも自分が愛した人を選択するのでしょうか。
ーアガサクリスティ、とその他ー
1930年作品。メアリ・ウエストマコット名義の第一作。別名義で出版するに誠に一作目にふさわしい作品です。メアリ・ウエストマコット名義の作品は「ひとの深淵」を描いている作品ばかりですが、こんな早い時期から描いていたとは驚きです。「シタフォードの秘密」より以前の出版ですから。人は自分を愛してくれる人よりも自分が愛した人を選択するのでしょうか。
ミス・マープル初の長編です。1930年のセント・メアリ・ミード。牧歌的なイギリスの田舎が舞台です。高齢者の住民達もまだ若いです。当時は皆パワーがあります。活気のある田園風景でのミステリです。ミス・マープルは一目置かれ恐れられているポジションにいるのがわかります。
アガサ・クリスティの幻想性を体現したハーリ・クイン氏登場です。もうひとりの主役サタースウェィト氏との神話的な推理小説「謎のクィン氏」。ハーリクィンは道化役者のことです。道化師は影のようにあらわれ去っていきます。アガサ・クリスティ1930年の幻想推理小説です。11編。