「 加島祥造 」一覧

雲をつかむ死 DEATH IN THE CLOUDS アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

雲をつかむ死 DEATH IN THE CLOUDS アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

1935年作品。英仏を結ぶ空の上での殺人事件です。ヘイスティングズが嫁を見つけ南米に移住した「ゴルフ場殺人事件」から十二年後の事件です。登場しないのに至るところでジロー刑事の名前が出てきます。今回フランス警察は陰気なフルニエ警部です。イギリスはジャップです。

もの言えぬ証人 DUMB WITNESS アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

もの言えぬ証人 DUMB WITNESS アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

1937年のヴィクトリア朝時代の人物ミステリです。セント・メアリ・ミードにポワロが光臨したようです。犬人物造形の彫り込みが見事のひとこと。幕末明治の人はこんなんだったのかとボブと一緒に唸ります。ボブはテリアです。「カーテン」までヘイスティングズ大尉とはお別れです。

愛国殺人 THE PATRIOTIC MURDERS アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

愛国殺人 THE PATRIOTIC MURDERS アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

マザーグースとイデオロギー。と一見思われる作品ですが違います。イギリス社会の風潮をミステリのトレンドとして素材にするのが女王クリスティです。同時期発表された作品では封じていた社会的な気分をミステリに仕上げています。ポワロはいつものポワロです。1941年作品。

葬儀を終えて AFTER THE FUNERAL アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

葬儀を終えて AFTER THE FUNERAL アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

1953年。戦後8年です。イギリスの「ゆりかごから墓場まで」の現実がひしひしと伝わってくるミステリです。税制が変わり戦前とは比べものにならない税金で生活が一変したひとびとの悲劇です。イギリス社会は過渡期です。適応しなくてはいけません。命の値段が下落しています。

死が最後にやってくる DEATH COMES AS END アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

死が最後にやってくる DEATH COMES AS END アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

紀元前2000年の世界。クリスティしか考えつかない異色作です。1945年作品。眼前に展開する古代エジプト世界はめまいがしそう。まぶたに浮かぶヴィジュアルです。そして今も昔もかわらない利害が関係する家族のリアリティ。さらにアガサ・クリスティ的な奥行きある恋愛小説です。

ナイルに死す DEATH ON THE NILE アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

ナイルに死す DEATH ON THE NILE アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

アガサ・クリスティ渾身の豪華ミステリです。いくつものドラマが複合的に展開します。悠久のナイルの流れは神秘的に登場人物たちに審判をくだします。1937年のエキゾチックなミステリです。ポワロ、レイス大佐のツインキャスト、ヴィジュアル度は時代を超越しています。

ひらいたトランプ CARDS ON THE TABLE アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

ひらいたトランプ CARDS ON THE TABLE アガサ・クリスティ 加島祥造 訳

クリスティ1936年の一級品推理小説です。トランプのブリッジが題材です。ルールは知らなくても大丈夫。過去を清算するためのたくみな駆け引きがハラハラします。ポワロをはじめとして、オリヴァ夫人、バトル警視、レイス大佐と豪華メンバーなのもみどころのひとつ。

スポンサーリンク
336