刮目して見よ! ウソです。見てください。
元号が新たに「令和」と発表され、心機一転も目論まず、愚直に剛毅一直線の路線で突き進みます。
春です。<あるある>シリーズです。第三弾です。
アガサ・クリスティのミステリはハッキリ、リスクとベネフィットというかまあ、恨みに見せかけた収益を見込んだ事件が多いです。
ある意味ビジネスライクっぽいところがあるかもしれません。だから怖いとも言える事件もありますが。ひとの命が犯人にとってきわめて安いプライスになってます。
犯人はサイコパス的です。
ムカツクヤツが多いですね。
恨みに見せかけて、というのは「アレ」、「ソレ」なんかがありますね。二つともろくでもない事件です。
恋愛がらみと見せかけては「コレ」、「ソレ」、そして「コレ」なんかがあります。ちなみに「ソレ」は重なってますね。こちらもろくでもない事件であるのはお断りするまでもありません。
犯人は冷徹です。やらかすハメになったのはどんぶり勘定的な生き方をしてきたからのはずなのに、ヤバイコトはクールに行います。
ホント、アタマの具合はどーなってんだか。
クリスティはここらの惑わし方がとても上手いですね。ですからクリスティを読んでいくと情緒的に流されるより合理的に思考する習慣が培われます。実社会でも役にたちます。
というのは大げさですか。
でも、あいつがムカツクからとか、仕事がタイクツだからとかより賃金が発生するか否か。
その対価はその仕事に対して適正か否か。
リスクをとっても行う価値はあるか。
あと、重要なのがポワロやミス・マープル的な神々を敵に回していないか。
そう脳細胞をめぐらせて生活するだけでも人生が渋滞する確率は減少するかもしれません。