「 田村隆一 」一覧

リスタデール卿の謎 THE LISTERDALE MYSTERY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

リスタデール卿の謎 THE LISTERDALE MYSTERY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

1934年出版。12編。オトナ男子女子の童話です。しかも特にダメ男子のための童話でもあります。選りすぐりのダメ男たちへのエールでもある短編集です。長編でいうとポワロやミス・マープルが登場しない「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」のニート、ボビィ君や「バクダッドの秘密」のヴィクトリア嬢が活躍するような「逆境上等」な短編集です。気分爽快。

シタフォードの秘密 THE SITTAFORD MYSTERY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

シタフォードの秘密 THE SITTAFORD MYSTERY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

1931年雪深い僻村のオカルティックなミステリです。雰囲気のある情景描写は真冬に読むのにピッタリです。主人公は容疑者の恋人エミリー・トリフューシス。厳冬期のイギリスの寒村を燃える女子力を総動員して真犯人に迫ります。熱いです。エミリーにちゅうちょと迷いはゼロです。良い嫁になるのは間違いなし

なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? WAY DIDN’T THEY ASK EVANS? アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? WAY DIDN’T THEY ASK EVANS? アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

1934年。時代を先取りしたニート、ボビィ・ジョーンズと伯爵令嬢フランキーの強運コンビの活躍を描いた冒険推理小説です。昭和九年にまったく自立する意思をもたず親がかりを決意しているボビィはそれでも元海軍軍人です。イチバンハラハラしているのは牧師のオヤジさんでしょう。なぜボビィがこうなったのか。

スタイルズ荘の怪事件 THE MYSTERIOUS AFFAIR AT STYLES アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

スタイルズ荘の怪事件 THE MYSTERIOUS AFFAIR AT STYLES アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

1920年アガサ・クリスティのデビュー作であり名探偵エルキュール・ポワロ初登場でありヘイスティングズ、ジャップ警部初登場でありアルファでありオメガでもあるスタイルズ荘が舞台のそのものずばりの作品です。アガサ・クリスティは30歳でした。ここから50年以上が始まります。

三幕の殺人 THREE ACT TRAGEDY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

三幕の殺人 THREE ACT TRAGEDY アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

1935年、引退したポワロが出会った事件です。謎のクィン氏で登場したクィン氏よりある意味謎のサタースウェイト氏が活躍する事件です。あいかわらず女性の秘密に詳しすぎです。ポワロが生い立ちを少し語ります。この段階ですでに老境です。しかしあと四十年頑張らないといけません

ビッグ4 BIG FOUR アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

ビッグ4 BIG FOUR アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

1927年ヘイスティングズ大尉が南米から戻ってきたときの事件です。前年のアガサ・クリスティ「謎の失踪」事件直後の長編作品となります。ポワロもののなかでもアドベンチャー形式の珍しいタイプのミステリ。日本では昭和二年になります。ポワロの想い人ロザコフ伯爵夫人が登場します。

死者のあやまち DEAD MAN’S FOLLY アガサ・クリスティ 田村隆一訳

死者のあやまち DEAD MAN’S FOLLY アガサ・クリスティ 田村隆一訳

1956年デヴォン州での事件です。この地方に当時若いハイカーが欧州中から集まっていたのがうかがえます。りんごをかじりつつオリヴァ夫人が登場、ポワロは呼び出された理由に当初愕然としますがその後興味をしめします。道ゆくショートパンツの若い女性たちを嘆きます。

マギンティ夫人は死んだ MRS McGINTY’S DEAD アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

マギンティ夫人は死んだ MRS McGINTY’S DEAD アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

過去の人ポワロ。ああ、ヘイスティングスがいたらどれだけ私の推理に賞賛してくれることか。道行く人は誰もポワロのことを知りません。しかし引退間際のスペンス警視は担当事件を解明すべくポワロのアパートを藁をもすがる思いで訪れます。そしてオリヴァ夫人です。1951年作品。

牧師館の殺人 THE MURDER AT THE VICARAGE アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

牧師館の殺人 THE MURDER AT THE VICARAGE アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

ミス・マープル初の長編です。1930年のセント・メアリ・ミード。牧歌的なイギリスの田舎が舞台です。高齢者の住民達もまだ若いです。当時は皆パワーがあります。活気のある田園風景でのミステリです。ミス・マープルは一目置かれ恐れられているポジションにいるのがわかります。

魔術の殺人 THEY DO IT WITH MIRRORS アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

魔術の殺人 THEY DO IT WITH MIRRORS アガサ・クリスティ 田村隆一 訳

1952年作品。ゴシック調の巨大な屋敷で展開する物語です。圧倒される舞台設定の中で奇妙な人々がそれぞれの思惑と理想の実現のため不穏な空気を気づかないふりをしつつ生活しています。旧友の頼みを引き受け、彼女の妹でもありマープル自身の旧友のためストニイゲイトに赴きます。

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